2026-09-21
冬になると目が不快に?ドライアイ・流涙症(なみだ目)のファクトチェック
冬に目が乾いて涙が出る理由を解説。外の冷風と室内の暖房による乾燥、ドライアイによる反射性涙液分泌や涙道の閉塞について説明し、加湿器や温罨法などの日常生活でできるケア方法を紹介します。

H-EYEライト - 冬の眼疾患ファクトチェック

目の健康に役立つ情報をお届けする「H-EYEライト(ハイライト)」!
今回のテーマは、冷たい風が吹くとつらくなる「冬の眼疾患」です。
眼科専門医のチョン・イングォン医師が、「ドライアイ」と「流涙症(なみだ目)」に関するファクトチェックとケア方法を分かりやすく解説します。

冬に特に目がゴロゴロしてしみる理由

冬になると急に目がゴロゴロしたり、しみたり、涙が出たりする方が多いのではないでしょうか?
その原因は、主に2つの環境的要因にあります。


1つ目は、冷たい外の風です。
風は目の表面の涙を素早く蒸発させてしまいます。
本来目を守っている薄い涙液層が崩れると、すぐに刺激が生じてしまいます。
2つ目は、暖房により乾燥した室内の空気です。
室内の暖房は空気中の水分を奪い、目の表面をいっそう乾きやすくします。
つまり、屋外では風によって涙が蒸発し、
室内では暖房によって目が乾くという、
この2つの要因が同時に作用するため、
冬はとりわけ目がゴロゴロしてしみやすくなるのです。
乾燥しているのになぜ涙が出るのでしょうか?

多くの方がこの疑問を持たれます。
「目が乾燥しているなら乾くはずなのに、なぜ涙があふれるの?」と思われるかもしれませんが、
実はこの2つの疾患は密接に関わっています。
涙があふれる理由は、大きく分けて2つあります。
涙が過剰に分泌されているか、あるいは涙道が狭くなったり詰まったりして排出がうまくいかないためです。

ここで重要なのは、ドライアイが流涙症を引き起こす場合があるという点です。
目の表面が過度に乾燥すると、目は「大変だ!」と防御反応を起こし、
反射的に涙を大量に分泌します。
これを「反射性涙液分泌」と呼びますが、
むしろ過度な乾燥のせいで涙がポロポロとあふれ出る事態が起こるのです。
外見上は涙が出ているように見えても、実際は深刻なドライアイの結果である可能性があります。
ドライアイとはどのような病気ですか?

ドライアイは単に目が少しゴロゴロするだけの状態ではありません。
医学的には、次の2つの問題のいずれかが原因となっています。


涙の量が不足しているか、
涙の質が低下して涙液層がすぐに壊れてしまう場合です。
涙は油層、水層、ムチン(粘液)層の3層構造で成り立っており、
このバランスが崩れると目はすぐに乾ききってしまいます。

ドライアイの代表的な症状には、次のようなものがあります。
✅ 目のゴロゴロ感・乾燥感
✅ 異物感、充血
✅ かすんで見え、まばたきをすると再びはっきり見える現象
✅ 目の疲労感
これらが繰り返し現れます。
流涙症(なみだ目)とはどのような病気ですか?

流涙症は、単に涙の量が多いことだけを指すわけではありません。
涙が正常に分泌されていても、
排出経路である涙道が狭くなったり詰まったりすると、涙が目からあふれ出てしまいます。




流涙症の原因は、
涙が過剰に作られてあふれる場合と、
涙道が詰まって排出されずにあふれる場合の2つに分かれます。
「冬になるといつも涙が止まらない」という方は、
単なる乾燥なのか、涙道の問題なのかを必ず見極める必要があります!
ドライアイや流涙症は自然に治りますか?

❌ ドライアイや流涙症は、放置しても自然に治る疾患ではありません。
冬場は環境そのものが目を刺激し続けるため、放置すると症状が悪化しやすくなります。


ドライアイを長期間放置すると、
慢性的な炎症、角膜の損傷、一時的な目のかすみが繰り返され、
最終的に視力低下などのトラブルにつながる恐れがあります。
流涙症も同様です。
涙道が詰まっている場合、時間の経過とともに自然治癒することは困難です。
むしろ炎症や感染症のリスクが高まる可能性があります。
冬の眼疾患の症状を和らげるセルフケアのコツ

日常生活の中で実践できる簡単なコツをご紹介します。



室内では:
✅ 加湿器を活用し、湿度を40〜60%程度に保つ
✅ ヒーターの温風が直接目に当たらないよう風向を調節する
✅ 50分間作業や仕事を行ったら、10分程度休憩する
✅ 休憩中は意識してまばたきをする
屋外では:
✅ 冬の冷たい強風から目を守る保護メガネやサングラスを着用する
涙の蒸発を防ぎ、刺激を減らすことができます。
共通のケアとして:
✅ 人工涙液(目薬)を適切に使用する
✅ 温罨法(ホットアイマスクなど)を行い、まぶたの油分分泌を促して滑らかに保つ
特にマイボーム腺の機能が低下している方には、温罨法が非常に効果的です💚
第1回目の「H-EYEライト」では、
冬の代表的な眼疾患であるドライアイと流涙症について解説しました。
「目が乾燥しているからこそ涙が出ることもある」という事実をぜひ覚えておいていただき、
不快感が続く場合は放置せず、眼科を受診して検査と診察を受けてみてください。
ドライアイ・流涙症についての分かりやすい解説は、ハンギル眼科病院YouTube「H-EYEライト」で!
ハンギル眼科病院のアクセス
ご予約・お問い合わせ
よくある質問
冬に目がゴロゴロしてしみやすくなるのはなぜですか?
冷たい外風と暖房による室内の乾燥が主な原因です。冷たい風は目の表面の涙を急激に蒸発させて涙液層を破壊し、刺激を与えます。さらに暖房によって低下した室内の湿度が目の乾燥を促進し、これらが複合的に作用するためです。
目が乾燥しているのに涙が出続けるのはなぜですか?
強い乾燥による「反射性涙液分泌」が原因と考えられます。目の表面が極度に乾燥すると、目を保護しようとする生体反応が働き、急激に涙が大量分泌されます。表面上は涙があふれていても、根本的な原因はドライアイであるケースが多く見られます。
ドライアイや流涙症は放置しても自然に治りますか?
いいえ、放置しても自然に治ることはありません。冬の過酷な環境により、放置するとドライアイは慢性炎症や角膜損傷、視力低下へ進行する恐れがあります。流涙症も涙道が閉塞している場合は自然治癒が難しく、炎症や感染リスクが高まります。
冬の目の不快感を和らげるための生活習慣ケアはありますか?
室内の湿度を40〜60%に維持し、目元の温罨法(温めるケア)を行うのが効果的です。暖房の風が直接当たらないよう調整し、外出時は保護メガネやサングラスを着用してください。また、人工涙液を適切に点眼し、油分分泌を促すケアを心がけましょう。